そもそも合気道とは何なのか?
一言でいうと「和」の「武道」である。
相手を倒すためではなく、
相手を生かすために行うので、「和」。
「武道」とは、人として必要な
「こころ」「からだ」を身に着け、
人格を形成していく道のことを言う。
「合気道は和とか言いながら、相手を痛めてるではないか?」
という声もよく聞く。
確かに、合気道は痛いことも多い。
しかし、お互い稽古を重ねていくと、
今まで痛かった技が痛くなくなる。
そこからどうしたら技が効くか考えていくと、
相手を「痛くしないこと」が技が効く秘訣だということが分かる。
???と思うかもしれないが、別の項でこの件について
述べていきたい。
合気道は、「こころ」と「からだ」、
難しく言うと「魂魄」を磨いていかなくてはいけない。
技が痛いのは、まだ「からだ(魄)」を磨いている段階。
※もしくは、技をかけている方が、「こころ・(魂)」を磨けていない段階。
技をかける側も、技をかけられる側も「相手を思いやる」ことで、
合気道の技は磨かれていく。
合気道には、勝ち負けがない。
「相手を痛めつけた!勝ち」と言っているようでは、
それは合気道ではないし、
そういう思いがあると、
合気道が出来る訳がないのだ。
空手と合気道どっちが強いの?とか、
合気道は他の武道より実践的ではないとか
言われることも多い。
しかし、合気道が求めているのは、
「相手に勝つ」ではなく、「相手と和す」
ことである。