【説明風景】
合気道の稽古は、
通常、先生が前で技を行い、
生徒はその技を真似る。
その際、あまり言葉を介さない。
1. 言葉で分かりやすく動きを説明するか、
2. 言葉で伝えず動きを見て覚えてもらうか、
どちらの方が良いか。
2.の方が生徒は早く上達する。
動きを分かりやすく、言葉で伝えて、
生徒は一見、理解しているように見える。
しかし、実際それが、技に生かされるかといったら、
頭で理解しているだけではダメなのである。
自主的に見て学んだ方が、上手になるのだ。
しかし、私の道場では、
初心者のうちは説明することも重要視している。
初めて合気道をする人の多くは、
相手が【力】で崩されていると勘違いしている。
まず、そうではないと伝えたい。
合気道をする上で、
痛いことはたくさんある。
でも、根本に相手を痛くすることが、
合気道の目的ではないということが、
理解できていれば、
上記の2の稽古の内容も変わってくる。
技がうまく行かないのを、
力のせいだ!と思うことが少なく
姿勢もしくは心が悪いからだと、
思うようになる。
そして、無言で、
無になるまで稽古をし
心が磨いていくのだ。
【言葉なくひたすら稽古】