無駄に見過ごさないよう、しなければいけない。
山川草木、
ひとつとして師とならないものはない。
合気道の動きは自然の理に適った動き。
相手がなぜ崩れるのかを考える時、
自然を見つめていると答えが見つかるかもしれない。
今までは、手首をこのようにして曲げ、
身体の構造で考えていたが、それは答えではない。
何もしないこと。何も逆らわないことが、
正解だったりする。
何もせず、逆らわず、極めた技は、
相手に嫌悪感を抱かせず、
喜んで倒れてくれる。
この不思議な世界が合気道の楽しさだ。
人だけでなく、すべての自然に対して敬意の意を持ち、見つめる。
水が地面に落ちる音。
風が木を揺らす光景。
雨に濡れた倒木の匂い。
電車がレールを走る音のような人工的なものではなく、
自然と自然が触れ合って、
起こる音や匂い、光景に
合気道の答えがあると思う。
自然を見て感じて悟ったことは、
今の段階で全て正しいことである。
それが、合気道でどう活かされるのか、
繋ぎ合わせて行くと必ず、
技が磨かれていく。