合気道で何が身につくのだろうか。
もちろん、合気道で身につくことは、
身を守る術や、ダイエット、健康、
集中力、礼儀など、いろいろあるが、
その中の1つにコミュニケーション能力がある。
コミュニケーション能力=相手と意思疎通を図ることが上手なこと。
合気道をすれば、多くの人と意思疎通を図ることが上手くなる。
理由①・・・会話ではなく、相手と触れることで意思疎通を図るから
合気道では、稽古中は会話をしない。
相手の考えていることを感じ取るのは、
すべてその触れている手だ。
触れている手で、相手がどう動こうとしているかを、
純粋に感じ取り、相手の考えている通り、
動かなくてはいけない。
口で伝えるコミュニケーションでは、
どうしても思っていたことが伝えられなかったり、
打ち解けていない相手には、本音で伝えられない。
しかし、合気道では、初めて組む相手でも、
意思疎通を図るし、積極的に相手を理解しようと努めないと、
良い稽古はできないのだ。
理由②・・・年齢、性別、職業、国籍全く違う人と稽古をするから
初めて組む相手は、年齢、性別、職業、国籍も違う。
相手が、大企業の社長さんだとしても、
同じ白い道着を着ていたら、同じ修行者だ。
最初から、無駄な遠慮をせず、だれが相手でも敬い
積極的に理解しようとすることで、合気道は上達してくる。
また、同じ相手と組む時も、1回目より、
より理解できるようになるし、
技の効きやすくなることが分かると思う。
繰り返し行っていけば、
相手と調和し、
全ての技が型通り上手くいくようになる。
※追記
道場に自閉症の方がいた。
なかなか会話ができず、
30年間生きてきて、
バイトをしたこともないという方だった。
毎日、道場にきて、稽古をし、
相手に触れることで、どんどん心を開き、
明るくなっていった。
今では、フルタイムの正社員として働いている。