私の道場に通っている子どもの、
おばあちゃんの話しである。
おばあちゃんは、75歳。
中学の時に植芝先生の道場(合気会)に通ってたそうだ。
新幹線の線路工事に伴い、道場は閉鎖されたんだとか。
主に、植芝吉祥丸先生から教わっていたそう。
まれに植芝盛平先生が、やってきて
指導をしていた。
植芝盛平先生が道場に来た時は、
多くの黒帯が先生を囲い、
何の技をやるか指定することもなく、
向かっては投げられ、
向かっては投げられを繰り返していたそうだ。
植芝盛平先生が、その有楽町の道場にいると聞きつけて
塩田剛三先生が挨拶に来た。
当時、塩田剛三先生は、既に養神館を設立していて、
合気会とは、
それでも、植芝盛平先生が来ると聞いては、
挨拶しに行くほど、
また、その日は、塩田剛三先生が合気会の指導をしたらしい。
おそらく、植芝盛平先生から指導しろと言われたに違いない。
その時、剛三先生は既に有名で、
道場生みんな知っていたので、
しかも養神館のスタイルではなく、
合気会のスタイルで指導をした。
剛三先生はいつまでも、
植芝盛平先生を思っていたことが伺える。