塩田 将大 Aiki Peace Seeker -合気道家-

★塩田剛三の孫が伝える【心】を豊かにする合気道★

合気道の達人が日常的に行っていた稽古内容とは?

今回の合気道のテーマはタイミング!

 

まず、このYouTubeをご覧ください。

1:43秒くらいですね。


塩田剛三/合気道養神館

 

塩田剛三「これは丁度、ボンって合うから倒れるんですよね」

って言っていますね。

 

塩田剛三が述べる、

合気道の基本に、

【タイミング】があります。

 

相手が剣を振り下ろすとき、

振り下ろす前に動いていたら、

相手は分かってしまいますよね。

 

振り下ろす瞬間、相手の切り下ろす

道筋が見えてから動かないと、

相手の剣をよけれません。

 

また、それには相手がどのような動きを

するか、しっかり察知できる落ち着きと、

目付をしなくてはいけませんね。

これがなかなか難しいんですよ!

 

相手を、見つめていたらタイミングが合わない。

相手の動きをすべて把握するような、

相手のはるか先を見つめるような目で見ることが大事です。

 

詳しくは以前のブログに書いたので、

下記参照

※落ち着き、目付について

www.shioda-aikido.tokyo

 

下記は、塩田剛三が合気道のタイミングについて

述べた文章です。

 

(5)タイミング

 

このタイミングも基本の一つです。

前に挙げた四つの基本も、

技において、

タイミングが合わなければ死んでしまいます。

 

稽古ではタイミングがずれても、

繰り返し行いますが、

刀を持っていた時代は、

タイミングがずれたら殺されてしまいます。

 

今の時代の人より、

タイミングに関してはかなり

重要視していたのではないでしょうか。

 

 

 

「たとえば、大石が頭上から落ちてくるとき、

自分の頭に落ちる前に身をかわせば、

なんの被害も受けないわけです。

その理でいけば、

多数の相手がかかって来ても、

その間隙を見出して、

体をかわしてすり抜ければ、

相手に触れずして

身の安全が保たれるわけです。

 

相手が多数でかかってくる多人数どりはこんな感じ。


塩田剛三

 

タイミングのとり方も、

おくれれば相手に押し込まれてしまうし、

早すぎれば相手はこちらの動きを察知して、

それに対する手段をとってくるというように、

タイミングのとり方の

タイミングが大切になります。

 

打ってくる相手の力の流れに

自分の力の流れを合わせるタイミング、

相手が押してきたり、引っぱったりするとき、

それに逆わらずに、ここぞというときに技をかけるタイミング、

相手が飛びかかって来た時に、

それを外すタイミング、

また逆にそれを迎えるタイミング、

どれをとっても、

これが相手を制する上の大事な基本です。

 

このタイミングのとり方も

一朝一夕ではできません。

日頃の訓練の結果、

無意識的に行われたとき、

初めて強烈な効果を発揮するわけです。

意識してタイミングを

とろうとしている間は

うまくいかないことが多いのです。

 

塩田剛三が普段どういう稽古をしていたかっていうのは、

あまり知られていないですよね。

 

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金魚

 

知られている部分でいうと、

塩田剛三は金魚鉢をたたいて、金魚の動きを観察したという話。

これを、なんと8年間毎日続けていたとのことです。

 

金魚に合気道の秘密が隠されていると気づいたから

毎日続けていたのでしょう。

 

3匹の金魚を金魚鉢に入れて、

金魚鉢を突然たたいたとしても、

決して、金魚はお互いぶつからないし、

金魚鉢にぶつかることもありません。

 

この部分が塩田剛三先生の合気道に似てるんじゃないかな。

 

 

ある早朝、例によって私は自転車に乗り、

犬を綱で引っぱって散歩していました。

五時半頃でしたから、

人も車もほとんど見られないので、

相当スピードを出して走っていました。

狭い四つ角で、いきなり自動車が飛び出してきたのです。

その車も相当のスピードで通り抜けようとしたようです。

 

私の自転車の左のペダルが車の

どこかに触れてしまいました。は

っと思った瞬間、私は犬の綱を放し、

自転車を右側に蹴り飛ばし、

自分は相手の車のボンネットの上に飛び乗っていたのです。

これは全く無意識のうちにタイミングが合ったため、

命拾いしたわけで、

今でも思い出すたびに、

合気道をやっていたお陰だと思い、

私に合気道をすすめていくださった

元六中の阿部校長と父に感謝しています。

 

塩田剛三著「合気道人生」より

 

自転車と車はぶつかっているのに

そのタイミングでジャンプし、

ボンネットに乗ってるって、

すごい反射神経ですよね(笑)

 

これは祖母から聞いた話だが、

塩田剛三は毎日朝5時に起き、

(※その起きてくる前に、私の父・泰久は

 朝4時に起きて、カブトムシを捕まえに公園に出ていったらしい。)

石神井公園まで、犬3匹をつれ、

走るのが日課だった。

 

石神井公園の三宝寺池まで走って、

犬3匹を相手に稽古をしていたようです。

帰ってくると、犬の噛まれたあとが、

腕や足にあったようです。

 

人間では物足りず、

足の速い犬を相手に捌きやタイミングの練習を

していたのかもしれません。

 

そこで、塩田剛三は、

人間離れした瞬発性を身に着けたのでしょう。

 

普段の稽古ではなかなか身に付けるのが、

難しいので、日常で何か、【タイミング】、瞬発性を

身に付ける稽古をしないといけませんね(^^♪

 

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