この小柄な先生が、
なぜ、2m近くの大男も崩すことが出来るのか。
一言で言うと、
相手の1点に自分の全体重を、
伝えることが出来るからである。
塩田剛三先生は、
1点に集中させる力を
集中力という。
その集中力を実現させるには
安定した足腰と、
力みのない身体。
この力みのない体を作るのは、
非常に難しい。
もちろん、ただ力を抜くだけでは出来ない。
相手を常に考え、
極端な話、相手を自分の子どものように、
愛することで、力みが抜けてくる。
相手を受け入れる、愛する、思いやる。
そう思いながら、稽古をし、
いつか潜在的に思うことが出来る様になれば、
相手を崩すことが出来る。
道のりは長い。